AZUReLY BLUE SIDeのブログ。基本的に雑多。
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KOU
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文芸サークル・AZUReLY BLUE SIDeの中の人。
基本的にオタク。小説・音楽・アニメが好物。
自己紹介等はiddyにまとめているので、参考までにどうぞ。
Twitterやってます。http://twitter.com/KOU_azurely
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グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) 早川書房 2006-09 by G-Tools |
仮想リゾート“数値海岸”の一区画“夏の区界”。南欧の港町を模したそこでは、ゲストである人間の訪問が途絶えてから1000年、取り残されたAIたちが永遠に続く夏を過ごしていた。だが、それは突如として終焉のときを迎える。謎の存在“蜘蛛”の大群が、街のすべてを無化しはじめたのだ。わずかに生き残ったAIたちの、絶望にみちた一夜の攻防戦が幕を開ける―仮想と現実の闘争を描く『廃園の天使』シリーズ第1作。
久しぶりの小説感想です。申し訳ない。いや、結構読んでたんですよ?
今回は日本のSF好きなら読んでおくべき作品である「グラン・ヴァカンス」です。同著者の「象られた力」を読んでSF好きになったので、飛さんには非常に思い入れが。
結構前の作品なので、情報技術の描写は確かにちょっと古いところがありますが、そんなのは些細な問題です。
美しい描写と、その残酷性。特に中盤から後半で登場人物が次々と殺されていく様は、残酷であると同時に、痛切であると同時に、美しくもあります。
三部作(?)の一作目ですので、今後の展開が非常に楽しみです。
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超弦領域 年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫) 日下三蔵 東京創元社 2009-06-25 by G-Tools |
2008年度の傑作SF短編集です。
円城塔、小川一水、伊藤計劃をはじめとして、ミステリの法月綸太郎まで揃えた幅の広い短編集でした。
収録作品は以下の通りになります。
法月綸太郎「ノックス・マシン」
林 巧「エイミーの敗北」
樺山三英「ONE PIECES」
小林泰三「時空争奪」
津原泰水「土の枕」
藤野可織「胡蝶蘭」
岸本佐知子「分数アパート」(「あかずの日記」より)
石川美南「眠り課」
最相葉月「幻の絵の先生」
Boichi 「全てはマグロのためだった」
倉田英之「アキバ忍法帖」(イラスト・内藤泰弘)
堀 晃「笑う闇」
小川一水「青い星まで飛んでいけ」
円城 塔「ムーンシャイン」
伊藤計劃「From the Nothing, With Love.」
面白かったのは「ノックス・マシン」、「時空争奪」、「土の枕」、「全てはマグロのためだった」、「アキバ忍法帖」、「青い星まで飛んでいけ」、「ムーンシャイン」、「From the Nothing, With Love.」です。
トップ3は「ムーンシャイン」、「ノックス・マシン」、「時空争奪」でした。これは間違いないでしょう。「ムーンシャイン」は凄すぎて、色んな穴から色んな汁が吹き出ましたw
「From the Nothing, With Love.」は、前回の「The Indiffelence ENGINE」の方が面白かったですね。もっとも、「ハーモニー」と同じ主題をこのタイミング(亡くなる直前くらいに)に書いてらっしゃったことは、凄く意味があると思います。つくづく、残念です……。
しかし、なんだかんだで、僕はSFが好きなのかもしれません……。
あなたのための物語 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) 早川書房 2009-08 by G-Tools |
西暦2083年、ニューロロジカル社の共同経営者にして研究者のサマンサ・ウォーカーは、脳内に疑似神経を形成することで経験や感情を直接伝達する言語―ITP(Image Transfer Protocol)を開発していた。ITP使用者が創造性をも兼ね備えることを証明すべく、サマンサはITPテキストによる仮想人格“wanna be”を誕生させ、創造性試験体として小説の執筆に従事させていた。そんな矢先、自らも脳内にITP移植したサマンサは、その検査で余命半年であることが判明する。残された日々を、ITP商品化への障壁である“感覚の平板化”の解決に捧げようとするサマンサ。いっぽう“wanna be”は、徐々に彼女のための物語を語りはじめるが…『円環少女』の人気作家が挑む本格SFの野心作。
完全にジャケ&レーベル買いでした。まぁタイトルにも惹かれましたが。
やっぱりハヤカワSFシリーズ・Jコレクションは外れがないというか、この作品も個人的には好みでした。
個人の「死」を淡々と描くということは、さもすれば「死の美」を描こうとする作品群との対比になるのかもしれません。あくまで「死」は「死」でしかなく、それにのた打ち回るサマンサの姿は正直、醜いものでした。
後半に提示されるテーマは、ある意味今までの「SFにおける死」とは対立するものである可能性もありますが、だからこそ現実味があり、胸に迫ってきます。結局、人は「死」を乗り越えられることなどできないのだから。
この世界に満ちている「物語」たち。それらは一体、誰に、どんな価値をもたらすのでしょうか?
宵山万華鏡 集英社 2009-07-03 by G-Tools |
祇園祭宵山の京都。熱気あふれる祭りの夜には、現実と妖しの世界が入り乱れ、気をつけないと「大切な人」を失ってしまう―。幼い姉妹、ヘタレ大学生達、怪しげな骨董屋、失踪事件に巻き込まれた過去をもつ叔父と姪。様々な事情と思惑を抱え、人々は宵山へと迷い込んでいくが…!?くるくるとまわり続けるこの夜を抜け出すことは、できるのか。
京都の祇園祭の宵山を舞台にした作品です。
京都出身だけあって、京都の描写は秀逸です。
読後感は少し寂しい感じでした。この作者特有の「馬鹿げた登場人物」も少なく、全体的に落ち着いていました。不思議なお話ではありましたが。
夏の夜に読むのがいい作品かもしれません。実際に発売されたのも7月でしたからね!
宵山の万華鏡という発想はよかったです。確かに実際の宵山を万華鏡で見てみると面白そうですね。
1Q84 BOOK 1 新潮社 2009-05-29 by G-Tools |
1Q84 BOOK 2 新潮社 2009-05-29 by G-Tools |
社会現象とまで言われた村上春樹の久しぶりの長編。初版で買って、ずーとじっくりゆったりまったり読んでいました。
感想としては、良くも悪くも村上春樹氏だなぁと。で、Amazonのレビューみてもいつも通りの村上春樹氏の感想が並んでいて、安心しましたwww
まず、率直に申しますと、僕は村上春樹氏の作品に面白さは求めていません。いや、「面白さ」の定義によると思いますが。
例えば、世間一般で言う「面白さ」とはなんでしょうか? 泣きたくなるような感動? 胸躍るワクワク感? スカっとするようなカタルシス? 感情移入できるか否か?
はっきり言って、村上春樹氏の作品にそれらを求めること自体がナンセンスだと思います。
氏の代表作である「ノルウェイの森」や「海辺のカフカ」「ねじまき鳥」「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」。これらの作品のうち、上記を満たす作品はありますか? 皆無です。
じゃあ、なぜ、村上春樹氏を読むのか? それはきっと、氏の作品を読むことで僕の精神が「満足」するからです。それは「面白い」とは別の感情だと思うのですよ。
その「満足」する感覚って、結局言語化はできないと思うんです。だから、「何がいいの?」と言われても困ります。「いいものはいい」んだから。
でも、本当に評価されるべき作品って大抵その良さを説明する術ってないと思うんです。
村上春樹氏の作品はまさにそれ。今作も満足できました。それで、充分です。
まぁこれ、続きがあるのかどうか、気にはなりますが……。あるとしたら、青豆さんは……。
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