AZUReLY BLUE SIDeのブログ。基本的に雑多。
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KOU
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文芸サークル・AZUReLY BLUE SIDeの中の人。
基本的にオタク。小説・音楽・アニメが好物。
自己紹介等はiddyにまとめているので、参考までにどうぞ。
Twitterやってます。http://twitter.com/KOU_azurely
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ボッコちゃん (新潮文庫) 星 新一 新潮社 1971-05 by G-Tools |
天才作家、星新一。
作家志望の身で恐縮なのですが、実は初星新一だったりします。もちろん存在は知っていましたし、どのような作家さんなのかもある程度は理解していたつもりでしたが……。
これを読んで、その理解が甘かったということを理解しました。
僕が思っていたより、相当凄い作家です。この星新一さんは。
まさか三ページの小説が「面白い」とは思いませんでした。そして、面白いだけではない。星新一がどのように社会を見ていたのか……。
本当に勉強になります。
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ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) 伊藤 計劃 早川書房 2008-12 by G-Tools |
あらすじ(抜粋)
「一緒に死のう、この世界に抵抗するために」―御冷ミァハは言い、みっつの白い錠剤を差し出した。21世紀後半、「大災禍」と呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は医療経済を核にした福祉厚生社会を実現していた。誰もが互いのことを気遣い、親密に“しなければならない”ユートピア。体内を常時監視する医療分子により病気はほぼ消滅し、人々は健康を第一とする価値観による社会を形成したのだ。そんな優しさと倫理が真綿で首を絞めるような世界に抵抗するため、3人の少女は餓死することを選択した―。それから13年後、医療社会に襲いかかった未曾有の危機に、かつて自殺を試みて死ねなかった少女、現在は世界保健機構の生命監察機関に所属する霧慧トァンは、あのときの自殺の試みで唯ひとり死んだはずの友人の影を見る。これは“人類”の最終局面に立ち会ったふたりの女性の物語―。『虐殺器官』の著者が描く、ユートピアの臨界点。
「意識」、「わたし」の調和の物語です。
作者の伊藤計劃氏は2009年3月に逝去されており、この本は闘病中に書かれたそうです。それを考えると「病気にならない世界」やこの本で言及されている「意識」についての重さが心に沁みます。
あらすじにある「ユートピアの臨界点」はまさにそうです。「わたし」という「意識」を抱える人間にとってのユートピアとは? それに対するある一つの答えが明示されます。
正しいかどうかはともかく。望むかどうかはともかく。
文体には「etml」という独自の試みがされています。最初は意味が分かりませんでしたが、最後でなぜこの物語が「etml」で書かれているのかが分かります。この試みは面白かったです。
今後、このような面白いSFを書かれることもないんですね……。
亡くなられたのが本当に残念です。
「いま人類は、とても幸福だ。とても。とても。」
秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫) 米澤 穂信 東京創元社 2009-02 by G-Tools |
秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6) 米澤 穂信 東京創元社 2009-03-05 by G-Tools |
米澤穂信の「小市民シリーズ」の三作目です。
前作、「夏季限定トロピカルパフェ事件」の最後に互恵関係を崩した小鳩くんと小佐内さんは、今作でそれぞれ新しいパートナーを獲得します。小佐内さんの新しい相方、瓜野くんは新聞部で、自分の証明を立てるために今起きている放火事件を追います。
今回の探偵役は上記の通り、爪野くんです。放火事件に共通項を見出し、犯人すら予見し、捕まえようとするのですが……。
まぁそこは米澤穂信、単純には終わりません。
米澤穂信という作家は(特にこのシリーズに関しては)「思春期の自我」(自意識過剰でもいいですが)を書くことに自覚的です。今作もそうで、「日常の謎」「放火事件」という環境を用いて、瓜野くんの、ひいては小鳩くんと小佐内さんの自我を描きだします。小市民を目指す小鳩くんと小佐内さんの自我は果たして……?
と、相変わらず題名と正反対のビター具合で、面白かったです。
冬期で最終なんでしょうか? 古典部もしばらく読んでいないので、続きを是非お願いします。
「だけどわたし、失望したとは言わないの。そんなことだろうと、思っていたのよ」
数学ガール 結城 浩 ソフトバンククリエイティブ 2007-06-27 by G-Tools |
厳密には小説ではありませんが。
作者の結城浩さんは情報工学の中ではそこそこ有名な方です。プログラミングの教本などは、非常に分かりやすいと評判です。
その方が書いた「数学萌え本」です。出てくる登場人物に萌えるんではありません。数学に萌えるんです。
あとがきでも「数学への《あこがれ》――それは、男の子が女の子に対して感じる気持ちと、どこか似ているような気がします」と書かれています。すなわち、萌え!
僕自身、あまり数学には明るくありません。私はプログラマーではなく、情報システム屋なので、アルゴリズミックな研究はしてないんですよね……。いや、ただの言い訳ですが。
そんな僕が「数学面白っ!」って思ったくらい、すごく分かりやすく数学の魅力を感じ取ることが出来ました。
特に4章「フィボナッチ数列」、7章「カタラン数」、9章「テイラー展開」あたりは感動しすぎて、震えてしまったくらいです。
数学に抵抗がある方、これを読むと数学という学問がどれだけ面白いかが理解できると思います! おすすめ!
“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫) 竹岡 美穂 エンターブレイン 2009-04-30 by G-Tools |
文学少女シリーズの最新作。
本編は「神に臨む作家」で終わっていますが、これは本編のあとのお話。
遠子が卒業し、晴れて心葉が部長となった文芸部に、一人の新入生が入部します。彼女の名は日坂菜乃。彼女は心葉に惹かれ、文芸部への入部を決意します。
そんな菜乃が、とある事件に巻き込まれ――。
話の展開は、本編とほとんど一緒です。相変わらずビターです。
本編では遠子先輩が〝想像〟していましたが、今作では「神に臨む作家」で〝想像〟する力を受け継いだ心葉くんが想像します。
本編ではあれだけへたれてた心葉くんも、遠子先輩のお陰でだいぶ成長しましたね。
そして、「見習い」ながら精一杯自分の気持ちを伝える菜乃。
この二人がこれから物語を紡いでいくのか、楽しみです。
それから、相変わらず琴吹さんはかわいいです。
なんか美羽とはすごくいいコンビになっている気がします。
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