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AZUReLY BLUE SIDeのブログ。基本的に雑多。
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KOU
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文芸サークル・AZUReLY BLUE SIDeの中の人。
基本的にオタク。小説・音楽・アニメが好物。
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狭き門 (新潮文庫)狭き門 (新潮文庫)
ジッド


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文学少女シリーズ最終作のモチーフ。

完全に文学少女の影響ですが、読んでみました。

ジェロームとその従姉であるアリサとの恋愛が描かれます。

物語としては非常に単純です。お互いに想い合っているにも関わらず、結局結ばれることがない二人……。それは、アリサの信仰故でした。

後半のアリサの日記には、彼女がどれほどジェロームを愛していたか、そして彼女がどれほど神を信仰していたかが痛いほど書かれています。

無宗教な人が多い日本人にとっては、アリサの信仰は理解しにくいかもしれません。ですが、アリサの信仰があまりに純粋だということは理解できると思います。

是非、その美しさに触れてみてください。



「汝ら、狭き門から入れ。ほろびに至る門は大きく、その路はひろく、これに入る者は多い。
 生命に至る門は狭く、その道は細く、これを見つける者の少ないことよ」

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4062151324ファミリーポートレイト
桜庭 一樹
講談社 2008-11-21

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直木賞を受賞した「私の男」以来の長編書き下ろし。

桜庭一樹は化け物か、と本気で思ってしまいました。

「赤朽葉家の伝説」「私の男」も素晴らしかったですが……。

なんというか、理屈じゃない何かを感じました。魂をびんびんと揺さ振るような感じです。小手先ではない、「上手い」とか「面白い」とか、そういったものを超越している何かがありました。

濃密な文字の世界を楽しみたい人には、絶対にお勧めです!

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4103014725儚い羊たちの祝宴
米澤 穂信
新潮社 2008-11

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僕の好きな作家、米澤穂信の最新作。

「フィニッシュストローク」にこだわり、最後一行で落とすことを目指した短編集。

黒い米澤穂信を見ることが出来ました。人が死なないミステリを書く作家ではありますが、「インシテミル」で吹っ切ったんでしょうか。

面白かったですが、「最後一行」でというと、多少の誇大表現があり。「最後数ページ」が正しいかと。

フィニッシュストロークとしては、やはり乾くるみの「イニシエーションラブ」の方が秀逸でしょうか。ミステリとしては、こちらに軍配は上がるかと思いますが。

とりあえず、米澤穂信ははやく「秋季限定~」を書くべきですw

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文学少女


"文学少女"シリーズ最終巻「“文学少女”と神に臨む作家」を先日読了しました。

まさか、これほどとは。

鳥肌が立ちましたね。ええ、鳥肌でした。

伏線の回収や真相のどんでん返しが凄かった。元々、このシリーズ自体すごく作家自身が苦労して書いているんだろうなぁと思うことは多々あったのですが、今回はそれを通り越してすばらしいです。

そして、物語が紡ぎ出した答え。そこに至るまでの経緯。

ああ、本当に読んでよかったと思った。

もともとこのシリーズ自体、純文学をモチーフにして青春ミステリを書くということをライトノベルがやった時点で、評価すべきなんでしょうが、この小説はそれだけではなかった。

もっと、評価されるべき小説です。漫画化されてしまいましたが、あまりメディアミックスしてほしくないなぁ。

これは、小説という媒体で、小説家が書いていることに意味と価値があると思うのです。作家を目指す個人的な戯言かもしれませんが。

今まで読んできたラノベでは間違いなく最高傑作です。おそらく、物書きを目指している人間と目指していない人間では受ける印象がまた違うのでしょうが、前者としての僕はこの小説はすごく評価したい。

神に臨む作家……。将来、僕が実際に作家(小説家)になったときに、この小説が何かしらのターニングポイントだったと、言える気がします。

よい作品に出会えました。

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん

入間人間(著) 電撃文庫

 御園マユ。
 僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切な人。彼女は今、僕の隣にちょこんと座り、無邪気に笑っている。
 リビングで、マユと一緒に見ているテレビでは、平穏なわが町で起こった誘拐事件の概要が流れていた。誘拐は、ある意味殺人より性悪な犯罪だ。殺人は本人が死んで終了だけど、誘拐は、解放されてから続いてしまう。ズレた人生を、続けなければいけない。修正不可能なのに。理解できなくなった、人の普通ってやつに隷属しながら。
 ――あ、そういえば。
 今夜時間があれば、質問してみよう。
 まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って。

 電撃小説対象で物議をかもし出した問題作。



去年発売のライトノベル。

実はジャケ買いだったりします。いや、だって左さんの絵、好きなんだもん!

とにかく、去年からずっと注目はしていたんだけれど、今回読んでみました。

読後の感想は「これ、なんて西尾維新?」でした。しかも、当然のごとく劣化版です。いや、丸パクリとかじゃないんで、別にいいんですけれど……。

どうにも文章の言い回しが独特で、その独特さが西尾維新の系譜のような印象を受けます。そして、それが西尾維新よりも下手なんですよね。

実はみーくんは……みたいなオチはまぁ悪くはなかったですけど、地の文にごっそり嘘が書かれているんで、不公平な感じはします。小説としてはありなのかなぁ……。

もうちょっと内容が問題ありだったのかと思ったのですが、そうではないみたいです。いや、だって物議をかもしだすまでの問題作ではなかったと思いますよ?

まぁ面白くない訳ではなかったので、気が向けば続編を読もうかと思います。

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